こんにちは、サウナ王です。
私のクライアントはすべて飲食に力を入れていいただいている。
御蔭様で。飲食部門の業績が上がり、その結果施設全体の売上も前年売上を超えている。
私が提唱している理論の一つに「飲食改革が施設全体の売上を押し上げる」というものがある。
飲食改革は大変で難しいと思われるかもしれないが、実はやり方があり、そのやり方通りに改革を進めればそれ程難しいことではないのである。
先日、ある温泉施設のレストランを視察した際のことである。
フードメニューが160弱あり、デザート25、ソフトドリンク30、アルコール30あった。
和食の他にタイ料理、中華、イタリアンなど種類も豊富。
だが、どれも美味しくないのである。
どんなにメニューが豊富でも美味しくないのでは業績...
こんにちは、サウナ王です。
温浴業界では施設内のレストランやマッサージ部門を附帯部門と呼んでいる。
温浴部門に附帯する部門という意味で使われているが、その温浴施設内のレストランやマッサージ、売店が、一般的なレストランやマッサージ店と比べ運営レベルが低いと思われている。
理由は附帯部門が入浴部門の集客に頼り切っているから。
そのため、近隣のレストランやマッサージ専門店にお客様を取られているのである。
マッサージ業界では60分2,980円などの価格破壊が起きているため、熾烈な競争を生き抜くために接客力や技術力を上げ、店内の意匠・演出に拘り、イベント・プレゼントサービスに知恵を絞るなど、日々努力し戦っている。
温浴施設のマッサージ部門はそれとは違う。
「今日は風呂のお客さんが少なかった...
こんにちは、サウナ王です。
皆さんはジョイフル本田というホームセンターを御存知だろうか?
茨城県が本拠地で、北関東を中心に店舗数は15店舗、昨年度の売上高は1712億円、非上場企業である。
大きな店は30万から40万の商品を扱っているという。
私がよく行っているのは瑞穂店だが、それだけの品揃えのおかげで、とても楽しく買い物をさせていただいている。
そのジョイフル本田の本田昌也会長の記事が日経に掲載されていた。
ジョイフル本田の経営姿勢を垣間見ることが出来、温浴施設経営にも役立つと思われることを仰られていたので、皆さんにもお伝えしたいと思う。
【本田昌也会長の言葉】
「巨大な店で30万から40万の商品を扱っています。
『無謀だ、無謀だ』とよく言われますよ。
『変わった経営』だとも。...
こんにちは、サウナ王です。
日経レストラン5月号に野菜についての記事が掲載されていたので、ご紹介したいと思う。
日経レストラン編集部が全国の飲食店を対象にしたアンケート調査では、ここ数年で野菜をメインに使う料理を増やし、その4分の3が業績にプラスの効果があったと答えているそうである。
その調査ではお客様の野菜を食べる頻度は増加傾向にあり、20代、30代の男性も外食の際に食べるようになってきたそうである。
外食でお客様が野菜料理を選ぶときに重視する要素としては
1.野菜の使用量(52.3%)
2.鮮度(48%)
3.見た目、盛付け(47.3%)
4.有機栽培(27.7%)
5.メイン食材が野菜かどうか(26.3%)
6.○○県産といった詳細な産地情報(23.7%)
7.無農薬(21.7%)
8.効能や栄養成分の情報(16%...
こんにちは、サウナ王です。
私は、立場上、人事に関する相談を受けることが非常に多い。
来月、彼を支配人にしようと思う。
今度は彼を部長にしようと思う。
彼を役員にしようと思うがどうだろうか?
等々である。
そこで、私が経営者にいつも言っていることがある。
幹部にする場合にはリーダーシップ以上に大切なことがある。
一つは人間性。
もう一つは「思いの強さ」である。
お客様に対する思い。
会社に対する思い。
スタッフに対する思い。
商品に対する思い。
機械設備に対する思い。
等々。
「思い」の強い人が幹部になるべきであると。
例えばその職務、職責に対して自分よりも思いが強いから幹部なのである。
自分の方が強ければ本来自分が幹部でなければならないのである。
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こんにちは、サウナ王です。
先日、船越英一郎さんの「ソロモン流」にモデルで女優、さらには歴女、歌手でもある「杏」さんが出演していた。
杏さんは、たまにTVに出演しているのを見る程度で、モデル出身の女優さんぐらいの知識しか無かったが、ソロモン流を見て、この人は素晴らしい人なんだと感心させられたので、今日はその話をしたいと思う。
杏さんは年間120冊以上の本を読むそうだが、杏さんが自分で読んだ本を紹介するラジオ番組のパーソナリティー曰く、杏さんは「努力の跡を見せない」そうである。
また、「疲れた顔なんて一度も見たことがないし、本を読むのが辛いなんて、それも聞いたことがない」とも言っていた。
実際に早朝からの撮影などの場合、撮影の合間に仮眠を取る女優さんが多いそうだが、杏さんは連載中のエッセイの原稿をチェックしたり、次の仕事の...
こんにちは、サウナ王です。
温泉・温浴業界は装置産業と思われている。
装置産業においては業績が悪化し続けると、競合店に負けないように新しいハードを導入しようとする。
だが、新しいハードを導入しても、競合店にそれ以上のハードを導入されればそれまでの話だ。
資金が無尽蔵であればこの不毛な戦いをし続けても、最後は勝利することが出来るであろう。
だが、そのように資金が潤沢な会社は稀である。
無い物ねだりはもうやめようではないか!
隣の芝生は青に見えるだけで決して青ではないのだから。
競合と自社を比べ、他に何かを求めるのではなく、武器は既に揃っていると覚悟を決めることが重要である。
特にスタッフを宝ものだと心の底から思うことである。
経営者と話をす...
こんにちは、サウナ王です。
先日、「温泉が毎分●●Lですが、大丈夫でしょうか?」というお問合せをいただいた。
詳しい話を聞くと、湧出量が極めて少なく、これで温浴施設を開業することが出来るかとの問い合わせであった。
もちろん、湧出量は施設づくりに影響するが、やり方次第で開業はできるし、弊社にご依頼たいだければ大きく成功することも可能である。
私がよく新規開業のクライアントにお話するのは温泉に頼らない経営である。
温泉は地球からの贈り物、ただし、永遠に享受できるとは限らない贈り物である。
それにその贈り物にもレベルがあり、石っころのようなレベルから、ハリー・ウィンストンで売られているようなダイヤモンドまで、ピンキリである。
もちろん、以前よりは実際の温泉掘削前から大よその泉質や温度、...
こんにちは、サウナ王です。
社会人になり、当時の上司から新聞を読めと言われて以来、20年以上、日経新聞を購読している。
中でも、「私の履歴書」は楽しみの一つだ。
今日からは演出家の蜷川幸雄さんだ。
私の履歴書は政治家、文化人、経営者などの話が聞けるので非常に面白い。
先月までの大和ハウス工業会長 樋口 武男氏の話は刺さる言葉が非常に多かった。
最終日の「平凡な人間が非凡なことを成す唯一絶対の方法が、『凡時徹底』だ」という件があるが、まさにその通りだと思う。
私もそれ以外に方法は無いと思うが、頭で分かっていても実際には出来ないのが『凡時徹底』であり、これが出来るから非凡なのだと思う。
温泉・温浴施設においても、「凡時徹底」は必要不可欠である。
どのような...
こんにちは、サウナ王です。
東京電力は4月1日から事業者向け電気料金の一斉値上げを行おうとしている。
平均17%も値上げしようとしている。
だが、昨日、世田谷区がそれに反対を表明した。
この世田谷区の反対表明で分かったことだが、契約期間中であれば現行料金が適用されるため、3月30日までに申し出れば値上げを拒否することができるのだ。
だが、そんなことは東電からの通知書には明記されていない。
だまし討ちである!
東京電力は最悪の会社といわざるを得ない!
値上げ発表以降、弊社のクライアントだけではなく、その他の温泉・温浴施設の経営者とも話をしたが、全員憤慨していた。
今回の福島原発の問題は前々から学者が指摘していた予測を無視した結果であり、今回の事態は予測の範囲内であったのである。
こ...