『ロウリュをすればお客さまが増えますよ!』
最近、温浴施設のコンサルタントや関係業者がそういう話を経営者様にして、ロウリュをやり始める施設が増えてきましたが、
『本当にそれでお客さまが増えましたか?』
ご注意ください!
コンサルタントや関係業者にそそのかされて、見様見真似でロウリュを始めたら大火傷をする可能性があります!
ロウリュはたくさんあるうちの一つのサービスにすぎません。
単独でやることに意味はありません。
きちんと運営計画、販促計画の中に盛り込み、他の満足度アップの施策と同時並行で進めて行かないと、相乗効果が生まれないんです。
それにロウリュを定期的に実施するためには人件費やアロマなどのコストがかかりますし、大変なのはロウリュをやり続けることです。
週に一日、あるいは毎日一回程度やることは頑張ればできます。
問題は毎日数回365日やり続けることです。
ロウリュを実際に始められた施設様はお分かりいただけると思いますが、スタッフは手が火傷したり、熱さで頭が働かなくなったり、呂律が回らなくなったりすることもあります。
そして、ロウリュをやるたびに体重が500グラムぐらい減ります。ウエイトがヘビー級の方の中には1キロぐらい減る方もいるくらいです。
そのため、ロウリュのあとは休憩を取らないと、すぐには仕事に復帰できません。
ですから、施設様の中にはロウリュ手当を支払っている施設様もあるわけです。
ましてや女性スタッフにとってはかなりの重労働と言えます。サウナマットの交換だけでも大変なのにロウリュまでやるとなると、スタッフの不平不満は爆発寸前です。
最初はスタッフのモチベーションもある程度維持できますが、2、3週間すると、かなりモチベーションがダウンしますので、注意しなければなりません。
お客さまにとっては嫌々やらされているスタッフのロウリュを体験しても、嬉しくありませんし、逆に施設評価を下げることにつながります。
せっかく、ロウリュを導入したのにイマイチお客さまからの評価が低い施設が増えているのはこのためです。
私がロウリュをご提案する施設様は基本的には設備的にも人材的にも不安がなく、これであれば大丈夫という施設様です。
もちろん、設備は工夫すればどうにかなりますが、人材はとても重要です。
また、ロウリュだけを実施するのではなく、同時にその他のイベントサービスを導入することが必要不可欠です。これにより、相乗効果がより高まります。
海外にはいろいろなバージョンのロウリュがありますが、日本で行われているのはそのうちの一般的なものですし、真の目的、なぜロウリュをするのかということについて経営者様もスタッフの方々も分からないままやっていることがほとんどです。
私の場合はその部分のご説明を経営者様だけではなく、実際に行うパートアルバイトさんにも理解していただけるまでご説明します。
その部分が抜け落ちると、思いの伝わらないロウリュになってしまうからです。
ロウリュは始めることよりも続けることが大変です。
継続するためには何よりも中核となるリーダーの育成が最も重要であることをご理解ください。
※ご訪問回数は3回とさせていただきます。
※旅費交通費は別途ご請求させていただきます。