こんにちは、サウナ王です。
そのお爺ちゃんはサウナに10分程度入った後、水風呂に向かって行き、桶に水を掬った。
「おっ、マナーがいいね!」と思った瞬間、まだ70歳にはなっていないだろうそのお爺ちゃんが取った行動に私は唖然とした。
水の入った桶にタオルを浸し、そのタオルで体の汗を拭い始めたのだ。
そして、水風呂には一切入らずに、またサウナ室に入っていったのである。
そのお爺ちゃんは、その後も同様の行動を繰り返し最後まで水風呂に入ることは無かったのである。
私は想像した。
彼は本当は水風呂に入りたいのだ!
彼はサウナ好き水風呂好きなのだ!
だが、持病のため好きな水風呂に入ることが出来ないので、せめて体だけでも、という思いから、水を浸して拭っているのではないか、と。
自由に水風呂に入れる人には入れない人の本当の気持ちは分からないのでないだろうか?
私は単純に怖がって入らない(入れない)人は単なる食わず嫌いであり、臆病なだけではないのか、と考えていた。
だが、実際には入りたくても入れない人もいるのだということが分かり、自分が恥ずかしくなった。
水風呂の手前に掛け水が設置してある温泉・温浴施設があるが、そういう施設であればその掛け水を使用するだろうが、無い施設であれば水風呂の水を桶に掬い、それを使用しなければならない。
水風呂に入れない人たちに少しでも喜んでいただくためにはどうすれば良いのだろうか?
例えば、
・ サウナを出たところに全身に水シャワーを浴びられるブースを設置する
・ 冷凍サウナを設置する
・ キンキンに冷したタオルを用意しておく
・ 氷を置いておく
・ 水風呂を2つ以上造り、一つは30℃程度にする。
などである。
さて、設備投資をせずに少しでもお喜びいただくのであれば、氷またはキンキンに冷したタオルの用意だと思う。
実はそれらはサウナ好き、水風呂好きにも非常に喜ばれる施策でもある。
特に氷はどちらのお客様にも非常に喜ばれるので、是非やっていただきたいと思う。
株式会社 楽楽ホールディングス 太田広(サウナ王)
045-324-4137
それではみなさん、一期一会、不撓不屈の精神で今日も一日頑張りましょう!
サウナ王が応援します!
温浴・温泉ビジネス コンサルタント 太田広