こんにちは。
温浴業界最強の経営コンサルタント サウナ王こと太田広です。
夏ということもあり、最近、朝風呂をやっている温泉・温浴施設が増えているように思うが、注意しないとメリットを享受できずに失敗に終わる温浴施設も多々あるので、朝風呂の注意点について今日はお話したいと思う。
朝風呂とは通常10時オープンなのを早朝6時や7時、あるいは8時など、オープン時間を数時間早めて営業を開始することをいう。
その際に通常金額よりも割り引いた金額でオープンする温浴施設も多い。
主な朝風呂のメリットは
① 他社よりも早めにオープンすることで、家の事情などで、朝から家を出たいお年寄りなどのお客様を集客することができる。
② 朝早くからご来店いただくので、滞在時間が長くなり、飲食などの附帯部門売上を上げやすくなる。
③ 朝から冷房が完備されている病院や公民館に行くお年寄りなど、温浴に来たことがないような新規のお客様を集客する切っ掛けになる。
などである。
これらのメリットを享受するはずであったのに、失敗している温浴施設の多くは同様の失敗をしている。
その失敗とは、
① 競合施設からのお客様を取り込めていない。
② せっかく朝風呂のお客様が増えているのに、附帯売上がまったく上がらないため、経費倒れになっている。
③ 新規のお客様が取れないため、客数が増えていない。
ではどうすれば朝風呂が成功するかというと、
① まず朝風呂をする際には大々的な告知が欠かせないということである。
・館内告知だけだと、既存のお客様にしか朝風呂を伝えられず、10時以降に来ている既存のお客様が、たんに早くご来店するだけで、客数が増えないのである。
また、朝風呂を告知する際には「自宅にいるよりも、熱中症対策となり、冷房代がかかりません。多くのスタッフが働いているので、一人でご自宅にいるよりも安全ですよ」というような宣伝告知をすることで、家族も温浴施設利用を薦める切っ掛けにもなる。
② 附帯売上、特に飲食部門の売上アップの施策を実施しなければならないということである。
例えば朝食(10時まで)として、リーズナブルで軽目の量の、ぶぶ漬けや漬物ご飯、うどんそば等を200円程度にて提供する。
年金生活をしているお客様は一日に使えるお金が決まっている。
普段、飲食を取らないお客様に少しでも飲食する切っ掛けをつくり、温浴施設に来たら何かを食べることを習慣化させ客単価を上げなければならない。
③ 入館料等の割引をしない。
10時以降にご来店するお客様の中には朝風呂に移行するお客様が多い。
そのため、単純に割引するだけだと、全体売上を下げることとなる。
営業時間を早めるということはそれだけランニングコストが増えるということである。
それらのコスト以上の利益を出さなければ朝風呂をやる意味がないのである。
そのためには割引をしてはいけないのである。
安易に安くしなくても、メリットをきちんとお伝えできればお客様は朝風呂を利用してくれる。
これらのことをきちんと理解した上で、期間限定(夏期など)で朝風呂を始めるべきであり、これらの課題を克服できなければ朝風呂をやってはいけないのである。
また、朝風呂を習慣化していただくためには出席表のようなカレンダー形式の来店カードを作成し、来店日が一目瞭然にすることが重要だ。
それが、スタッフがコミュニケーションを取る切っ掛けになるのである。
まだまだ、細かい朝風呂成功ノウハウがあるので、興味がある方はご連絡をいただきたいと思う。
株式会社 楽楽ホールディングス 太田広(サウナ王)
045-324-4137
それでは、サウナ、スーパー銭湯、健康ランド、日帰り温泉、銭湯、温泉旅館、カプセルホテル、温浴付ビジネスホテル、スパリゾート、スパ付フィットネスクラブ、岩盤浴施設のみなさん、一期一会、不撓不屈の精神で今日も一日頑張りましょう!
サウナ王が応援します!
温浴・温泉ビジネス 経営コンサルタント 太田広