こんにちは。
温浴業界最強のコンサルタント サウナ王こと太田広です。
本日の日経新聞に「店作りを変えるビッグデータ」と題して、ローソンの取り組みが紹介されていた。
ローソンにはヒット商品でもないのに棚に並び続けるスイーツの「エッグタルトパイ」がある。
この商品は単に売上だけ見れば売り場から外されてしまう「失敗作」。
だが、売り場から外されることはないという。
理由は売上の絶対額ではなく、一人の顧客が同じ商品を何度も買う「リピート率」。
エッグタルトパイはこのリピート率が、ローソンのスイーツで最大のヒット商品「プレミアムロールケーキ」より高いとのこと。
しかも来店頻度が高い得意客ほど、エッグタルトパイを何度も購入する傾向が強いそうである。
仮に販売をやめてしまった場合、これを楽しみにしていた得意客が競合する他のチェーンに流れてしまう可能性があるのだそうだ。
実は、ローソンのデータ分析は温浴施設でも言えることである。
例えば、表面的には死に筋商品に見えるレストランメニューAがあったとする。
当然、メニュー改定の際にAを削除する。
だが、常連のお客様から「あれは止めたの?」のと聞かれる。
最初は2、3人だったが、そのうちアンケートにも書かれるようになる。
さすがに施設側も無視するわけにもいかないため、復活させるか検討するが、すぐに復活させるのではなく、まずは月間のおススメやイベントで使い、次回のメニュー改定の際に復活させるという選択をすることが多い。
だが、Aを好まれていたお客様の心証を害し、来店頻度に少なからず影響を及ぼすようになる。
温浴施設には、御入浴の後、必ず食事をしてくださるありがたい常連の方々がたくさんいる。
その方々は実はお風呂よりも食事に重きを置いている。
だが、経営者・施設責任者は「うちは風呂屋」だと思っている。
それは正しくもあり間違いでもある。
「うちは風呂屋」だという考えが強すぎると、お客様を歪んだフィルターを通して見ることとなり、大切なお客様を逃すこととなる可能性が非常に高いのである。
温浴施設にはPOSシステムを導入している施設は非常に多い。
だが、活用している温浴施設は皆無である。
実はローソンのように売上は高くないが、常連客のリピート率を調べることもできる。
だが、やろうとしない。
やる気がないのだ。
手間はかかる。
だが、やれば大切なお客様を逃す確率は大幅に減る。
やる気はあるが、分析手法が分からないという温浴施設の経営者、施設責任者の方は、是非、ご連絡いただきたいと思う。
株式会社 楽楽ホールディングス 太田広(サウナ王)
045-324-4137
それではみなさん、一期一会、不撓不屈の精神で今日も一日頑張りましょう!
サウナ王が応援します!
温浴・温泉ビジネス コンサルタント 太田広