こんにちは、サウナ王です。
私の知人に、昨年、子供が生まれた。
彼も奥さんも温浴大好きなので、週末には夫婦でスーパー銭湯などによく行っていた。
その彼が最近は近くのスーパー銭湯ではなく、車で40分の温泉施設に行っているという。
理由を聞くと、車で行ける範囲にある2つのスーパー銭湯は2つとも「オムツの取れていない子供はお断り」だとのこと。
彼らは夫婦で行った時に施設で食事をし、たまにマッサージ等もしていたという施設側にとってはありがたいお客様であった。
にもかかわらず、今は行きたくても行けないのである!
施設側はこれで、大きな売上を喪失したことになる!
毎回飲食をしていたわけだから、入浴料も含むと5000円以上。
マッサージをした時には2人で1万円を超えていただろう!
スーパー銭湯側はその毎週の売上を喪失したわけである!
では、なぜ売上を喪失してまで「オムツの取れていない子供はお断り」するのだろうか?
施設側の言い分は「雰囲気を壊されたくないから」、「常連のお客様からクレームがくるから」、「お湯を汚された時にお湯を抜いて清掃するのが大変だから」、「怪我をされた時などに大問題になるから」などである。
だが、実際はクレームやお湯交換などは滅多にないのである。
怪我をすることも滅多にない。
それなのに、「オムツの取れていない子供はお断り」する温浴施設が非常に多い。
もったいないことである!
どれだけの売上を喪失しているのだろうか?
実は売上を喪失するのはオムツが取れるまでの2、3年ではないのである。
そこを施設側は分かっていない!
また、オムツが取れれば、施設に家族で戻ってきてくれると思っているところが甘い。
一度来店しなくなったお客様は二度と戻ってこないと思うべきである。
私の知人も、今では車で40分かかる温泉施設に行っている。
はじめは今まで行っていたスーパー銭湯の方が設備的にも良いと思っていたが、慣れればこちらの施設でも十分とのこと。
私はオムツの取れていない子供をお断りすべきではないと考えている。
それどころか、積極的に家族連れを取りにいくべきだと考えている。
小学生以下は無料でもよいくらいである。
なぜなら、その家族連れの問題だけではない、その家族の友人やお爺ちゃんお婆ちゃんまで考えればどれだけの売上を喪失しているか分かるはずである。
起きるかもしれない可能性を考慮するよりも、今は目の前の確実な売上を取るべきではないだろうか?
それに虐待などの問題が報じられることがあるが、育児の悩みなどを相談する相手がいないと精神に異常をきたすこともある。
相談相手がいなくても、温浴施設で心と体の疲れを取ることができれば、育児ノイローゼなどになることも少なくてすむだろう。
また、常連のお客様が来なくなるというが、常連のお客様はもともと家族連れが多い土日には来ないものである。
温浴施設は地域に根差した事業である。
そのことを経営者はもう一度考えるべきだろう。
それではみなさん、一期一会、不撓不屈の精神で今日も一日頑張りましょう!
サウナ王が応援します!
温浴・温泉ビジネス コンサルタント 太田広